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みどりのスポット

千住ミルディス「屋上広場」 2015夏のいきもの調査ご報告

山野草愛好家に人気のナンバンギセル

千住ミルディス(北千住マルイ)の屋上広場にて、夏のいきもの調査を実施しました。この調査は、屋上広場の生物多様性保全や価値の向上を目指して行なっているものです。夏の調査は今回で2回目になります。屋上広場とその周辺エリアの緑地や荒川の河川敷まで足を伸ばして、生態計画研究所の先生方と一緒に調査を実施しました。調査エリア全域で、鳥類は10種類、昆虫類においては最近の調査では最多の55種類を確認しました。この夏の調査で出会った“いきものたち”をご紹介します。

食べ物を探すスズメの若鳥

ムクドリの幼鳥(周辺エリア)

屋上広場では、鳥類はイソヒヨドリ、スズメ、ハクセキレイの3種類が確認されました。昨年確認されたツバメは、長雨の影響により、今年は調査エリア全域で確認ができませんでした。周辺エリアでは、キジバト、ムクドリ、オナガ、ヒヨドリ、シジュウカラなど10種類の生息が確認され、キジバトやムクドリも周辺エリアから屋上に来ていることが想定されます。今後、屋上広場の緑の量を増やすことで、ヒヨドリやシジュウカラが来ることも期待できます。

シオカラトンボ♂

アベリアの蜜を吸うセイヨウミツバチ

初観察!ホリカワクシヒゲガガンボ

ツマグロヒョウモン♂

屋上広場で確認された昆虫類は15種類。トンボ類ではオオシオカラトンボ、シオカラトンボ、ウスバキトンボの3種類が見られ、お庭の管理を担当しているスタッフより、池にはヤゴがいたとのことでしたので、定着しているものと思われます。バッタ類では、昨年に引き続き、アベリアが咲く花壇でカネタタキの鳴き声が確認され、繁殖し定着していることがうかがえます。その他には、アベリアの蜜を吸うセイヨウミツバチや、オミナエシの花粉を食べるヒメハラナガツチバチの姿も見られました。今回初めて確認されたのは、ガガンボの仲間のホリカワクシヒゲガガンボで、やはりアベリアの花の蜜を吸っていました。アベリアは開花期間が長いので、アベリアの花壇は昆虫たちが集まる場所になっています。

ススキに寄生するナンバンギセル

陸生貝類のウスカワマイマイ(長福時エリア)

オオスカシバ(日ノ出町エリア)

お供えの花の蜜を吸うクロアゲハ(清亮寺)

屋上広場の植物は27種類を確認し、昨年から7種類が増えました。中でもススキに寄生する「ナンバンギセル」の確認は、都内23区では絶滅危惧種に指定されている希少な植物で、山野草愛好家には大変人気がある植物だそうです。煙管(キセル)の形に似ていることから、「ナンバンギセル」というこの名が付いたと言われています。

千住ミルディスから北へ500メートルの範囲には、長圓寺・氷川神社、長福寺、名倉医院、清亮寺と緑が連続しています。周辺に生息しているいきものたちの中で、空中を飛んで移動するいきものたちは、屋上の生息環境を整えることで飛んでくる可能性があると思われます。
調査の当日は天候もよく、屋上広場にはたくさんのご家族連れがいらっしゃっていました。芝生の上を元気に走ったり、鬼ごっこやかくれんぼを楽しむお子さんたちの姿が印象的でした。今後、屋上広場がより多くの「いきものたち」と「地域住民の皆さま」に親しまれ、小さなお子さま連れにとっては、安全な芝生があっていきものたちと触れ合える、そんな場所を目指し取り組んでまいります。

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